Where the wild things are

日本でも公開されているのかな?アメリカのセンダック作絵本、邦題「かいじゅうたちのいるところ」をベースに映画化された作品を、観たいと思っていたので、雪の中日曜の晩に映画館へ。東京に比べると単館系の映画館が全然無いロンドンで、この手の映画を映画館で観るのは難しいんだけど、12月で暇なので、思い切って。

この絵本はあまり私の心に残っている絵本、という訳でもないのだけど、とにかくあの全身真っ白の着ぐるみが気になって仕方ない本。

絵本のストーリーは以下。お母さんの言うことを聞かないやんちゃ坊主が、あまりに暴れるので部屋に閉じ込められて「夕ご飯は抜き!」と言われる。そうすると彼の部屋は海となり、彼は船に乗って、たちまちジャングルに棲むかいじゅうたちの所へ。そこでかいじゅうたちの王様となった彼は、自由に踊ったり暴れたりするんだけど、そのうちホームシックになって再び船に乗り、自室に戻って来る。そこではお母さんが温かい食事を用意して待っていてくれる。

というのが筋書きなんだけど、映画にはもうちょっと背景となるストーリーがあって、離婚した両親、お母さんのボーイフレンド、思春期を迎えて弟と遊んでくれなくなったお姉ちゃん、等々のまあいかにもだけど、彼の怒りやどうしようもないエネルギーの源となっている、「家族」の描写が付け足されていた。

それと平行して描かれているのが、怪獣たちの社会で、主人公に近い暴れん坊怪獣と、「家族」のお姉ちゃん(多分・・。)の葛藤。どうしようもなく悪ガキな少年は、共同生活を送ることや、弱い者に対する思いやりについて、ちょこっと学び、成長して帰って行く、という話。

まあストーリーは「なるほど」って感じだったけど、とにかくよく出来ていたのが怪獣たち。どこからどこまでがCGで、どこからどこまでが人形なのか分からないんだけど、よー出来てた。登場「人」物が冒頭のお母さん、お姉ちゃん以外ではみんな怪獣なので、その表情の作り方や、声だけで表現されて来る感情に圧倒された。ロケもどこでやったのか分からんけど、スケールはでかいし、子供にしか分からない抽象的な連想が、実写で目の前に現れるとこんなかー!と感心。

まー少年は本当に悪ガキっぽくて、あんなのが家に居たら毎晩「晩飯抜き」になりそうだ、と思った次第。


砂漠を怪獣と少年が歩いているシーンが印象的だった。